Bresna Cabin 

BRESNA CABIN

Kumamoto,Japan


このプロジェクトは三つのテーマを設定しています。まず、一番目は丸太を用いる事です。それは製材で出る端剤を極力減らすことにあります。丸太同士は中心部のみ接し、外壁に向かってキャンチレバー状に開く構造となっています。中心部はステンレスのロッドで、下方向にテンションを掛けることで、中央部が薄肉の丸柱のような状態になっています。

次に二番目は構造と意匠の分離の為、あえてパッキングする形態をとりました。外壁のFRPは中央から伸びるキャンチレバー状の丸太、いわば日本建築でいう肘木みたいな状態の木構造にビスで固定します。FRPは風や雨を防ぎ、また丸太の間からの採光を導く。それに対して窓は通気用と考えて板戸にし、光と通気を分離しています。

最後三番目は樹の存在としての空間です。もっと森や樹木に近い存在、樹の命を用いて、樹そのものが見えてくる、そういった場を試考しています。人と樹の関係を考えるきっかけ、また樹そのものの可能性を追求するプロジェクトです。


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