La-cour

La-cour

Kita-ku,OSAKA

 

再開発で賑う梅田・茶屋町のペントハウスに位置するバーの計画です。

最小限のエレメントにより空間を組み立て、またそれぞれのエレメントを、領域を連続的に超えながら変化させることにより、流動性のある空間をつくり出しています。また、室内と同じ奥行きを持つテラスには、視線の高さにあわせ木々を植栽し、室内にはステンレスの樹木がテラスの木々と呼応するよう並立しています。ステンレスの樹木の背景には透明感のあるビーズの壁が配され、樹木の枝との隙間に置かれたグラスの反射を際立たせています。

屋外に延びるカウンター、床材、天井といったエレメントはそれぞれ視覚的に連続し、テラスや室内、エントランス内外を連続的に繋ぎます。また各エレメントは、カウンターは無垢材からステンレス、床にはラインといったように、連続しつつ変化のある空間をつくっています。そして、それぞれのエレメントは光のラインによってより密接に関係付けられ、一繋がりの実像と虚像のような効果を与えています。

 

Photo by Koichi Sawada (KRAFT)

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