Haus K

Haus K.
Kyoto,Japan

 

本来町屋は生活の変化に対応し、更新可能な家であったと思います。この計画では、これから様々に変わる生活スタイルを考え、長く使用する骨格を「スケルトン」、様々に変化するインテリアを「インフィル」と分ける事で、変化に対応する住宅にしたいと考えました。

 

構造について:

「スケルトン」部分は本立てのように敷地を囲む2枚のRC壁と、それを繋ぐ鉄骨から出来ています。RCの壁には910mm間隔で鉄骨を繋ぐためのプレートを取り付け、将来的な架構の架け替えにも対応するようにしています。 「インフィル」部分は木造パネルを基本に作られています。将来的な床の変更などに対応した仕様と考えています。 「大屋根」がスケルトンとインフィルを覆っています。増築前の状態では、屋根が2重に架かっていて、その隙間を風が通り抜けます。また、増築後も西側のテラスに積極的に風を通し、京都の夏の暑さを凌ぐ計画です。

 

間取りについて:

オモテ入り口からスロープで段差なく室内へ入ります。その入口から裏庭を介して奥の路地までを一直線に風の通り道がはしります。線上にある階段は、通風を優先してけ込みのない形となります。 一階はおもてなしと水周りを中心とすることから、床は寝室を除いて下足対応としています。オモテ側には応接スペースがあり、南面の光と風を前庭を通して緩やかに感じることができます。  寝室のそばにトイレ・洗面・浴室があります。バリヤフリー対応のため一室となっており、庭に面した明るい空間です。キッチンも車いすの方でも使いやすいよう、L型を採用し、奥の坪庭(サービスヤード)は、キッチンや浴室と直接出入りできることで家事導線をコンパクトにしています。二階は収納を介して2部屋が均等に配置されています。2階西側と2階の屋根上を余白のまま置いておくことで、建物の可能性を大きく残しています。

 

敷地面積: ㎡/建築面積: ㎡/延床面積: ㎡/構造/規模:RC+鉄骨造/地上3階建

設計:一級建築士事務所スタジオインズファクトリィ(松原美恵(代表)+佐々木一泰)

 

DATA
Title:House K 京の自由町屋
Architect:Mie Matsubara+Kunihiro SASAKI / Studio In's Factory
Usage:House
Floor:3 stories
Floor area :
Total m²
Structure:RC+Steel+Wood

 

 © 2011 Studio In’s Factory / Kunihiro SASAKI+Mie MATSUBARA UNIT/ All Rights Reserved.